アロマセラピストの中では100%純粋な精油を使うということは当然のように知られています。
しかしこの間、アロマセラピストではないけれどもアロマを楽しまれている方に精油の混ぜ物問題のことを話すと非常に驚かれていたことに私も驚きました。
でも、アロマセラピストの中でも信頼して使っている精油に偽和があるかもしれないとは気づいていない方も多いかもしれません。
「医者がすすめる科学的アロマセラピー」の著者である永井先生には、スクールに講師でいらっしゃった頃から精油について様々なことを教わり、今でも作用経路など色々とご相談させていただいています。
精油の成分分析のスペシャリストで尊敬しており、娘ががんで闘病中もアロマを通じて色々サポートしていただいた非常に温かみのある先生です。
先生は日本で流通しているほぼ全てのラベンダー精油を分析したとおっしゃっていました。
私が以前良いと思って使っていたオーガニックと謳っていた精油にも偽和が認められたと聞き、とても驚きましたし良いと思って使っていただけにとても残念に思いました。
偽和のテクニックも非常に高度になってきているそうで、成分分析表をきちんとみることができないと判別が難しいようです。
偽和については先生の著書に詳しく書かれておりますが、例えばローズ精油に似た香りの安いローズゼラニウム精油を混ぜたり、真正ラベンダーにラバンジン精油が混ぜられていたりするそうです。
そうすると、化学成分が違ってくるため本来得たい精油の作用が期待できないということになります。
日本での精油の偽和問題は近年顕在化してきたことでもあるため、精油を取り扱うアロマセラピストとしてはより専門的に成分分析表を読める力をつけないといけないところであり、化学は苦手ですが日々勉強しているところです💦
ただの癒しだけではない科学的アロマセラピー。精油の奥深さにはまだまだ勉強することがたくさんありそうです。